2023年秋田巡礼 ゴミス神父による霊的講話4 緑色のスカプラリオ

ソース: FSSPX Japan

不思議のメダイも受け取らない、改心が大変難しい特別な場合に有効です。
【聖母がお与えくださった4つの準秘跡】 
その4)緑色のスカプラリオ——改心の最終手段

2023年5月6日(土) 秋田巡礼 霊的講話 

聖ピオ十世会司祭:ゴミス神父様
同時通訳 聖ピオ十世会司祭:小野田神父様

親愛なる巡礼者の皆さん、今からのお話は、今回の巡礼の最後のお話です。私たちは、今まで4つの準秘跡についてみてきました。

まず第一はロザリオ。私たちの武器であって、私たちの御母であるマリア様とともに時を過ごす、そのマリア様の神秘を黙想するロザリオ。それから私たちに与えられたマリア様の服。それから不思議のメダイ——つまり私たちのバッジ、徽章、また成聖の種、それを誰でも受け、それを受け取ることができるならば、皆さんが配布して、そして多くの聖化のために役に立つメダイ。
それから今日、最後に話したいのは、特別なケースのための武器です。もう改心ができない、もう失われたと思われるような、そういうような特別なもののため人々のためにあるようなものです。それは「緑のスカプラリオ」です。
 
では、まず最初に歴史を見て、どうやってこれが私たちのもとに与えられたのか、またこれをどうやって使うのか、またこれを使ったらどのようなことが起こったのか、実際の奇跡的な例を見て、またそれによってどれほど私たちの手に奇跡的な道具が与えられているか、ということを黙想しましょう。

【歴史】
 この緑のスカプラリオは、シスター・ジュスティーヌという修道女に与えられました。シスター・ジュスティーヌ・ビスゲイブリュという方は、カトリックの家庭に生まれて、非常に若い時から天主の召命を感じていました。特に、貧しい人々に対する愛情を感じていたので、聖ビンセンシオ・ア・パウロによって創立された愛徳姉妹会に入会しました。これは、不思議のメダイを受けたシスターと同じ修道会です。

20歳の時に、ポーというフランスの南部にある病院に行きました。1839年の8月のことでした。それから、修練院に行くためにパリに行きました。ジュドバにあります修練院で、聖カタリナ・ラブレが、不思議のメダイを受けてちょうど9年目の1839年11月27日、シスター・ジュスティーヌはリュドバックに到着し、1840年1月に黙想会が始まりました。

修道院の黙想会は、不思議のメダイのご出現のそのところで始まりました。最初にマリア様が現われたのは、1840年1月28日に、修練院で黙想会をしているシスター・ジュスティーヌにお現われになりました。シスターがお祈りをしていると、突然、マリア様が自分の目に見えるようになりました。マリア様は、白いチュニカを着ておられて、そしてそのチュニカは、ご自分の足にまで到達していました。青いマントを着ておられて、とても軽い、明るいものでした。そして、マリア様はベールを被っておられずに、髪の毛は、肩にまでかかっておられました。そして、マリア様の御手は御心を持っておられて、その御心からは、非常に強い炎が、めらめらと燃えていました。そのマリア様の美しさは天国のもので、あまりにも素晴らしかったので、シスター・ジュスティーヌは涙を流して泣きそうになりますが、なんとかしてこらえて沈黙を守りました。そして、そのようなご出現が黙想会中に何度も起こり、そして、修練期を迎えている間にも何度も起こりました。

そして、マリア様によって、何度もご出現によって準備されたシスター・ジュスティーヌは、1840年9月8日、スカプラリオのご出現を受けます。

シスター・ジュスティーヌがお祈りをしている間に、インマクラータのマリア様は、またお現われになりました。
聖母の右手には、炎に包まれている御心をお持ちでした。そして左の手には、一種のスカプラリオを、もっと正確に言うと、スカプラリオの半分、一つの布をお持ちでした。緑のもので、それは長方形をしていて、そこには緑のリボンが付いていました。
この緑の布の一つには、マリア様のお姿のイメージが描かれていました。その反対側には、シスター・ジュスティーヌの描写によれば、炎に包まれた心臓、そして太陽よりも輝いている光線を出している心臓を見ました。そして、この心臓は透明で透き通っていて、水晶のようでした。この御心は、剣によって刺し貫かれていて、楕円形で文字が書かれていました。それは、金色の十字架の上に書かれているのであって、“マリアの汚れなき御心よ、我らのために今も臨終の時も祈り給え。” と、ありました。そしてその間、心の中の内的な声がして、シスターにこのことを理解させました…このビジョンの意味は何かというと、この徽章、スカプラリオは、霊魂たちの改心のために非常に役立つものであって、特に信じない人々に対して力がある。彼らに良き死を迎える、与えることができる。ですから、このスカプラリオを作って、これを早く広めなければならない、と理解させました。

確かに、シスター・ジャスティーヌは、マリア様から緑のスカプラリオを受け取ったんですけれども、しかし、これの認可を受けてそれを配布するのは非常に難しかったんです。
まず、シスター・ジャスティーヌは、自分の長上にこのことを報告しました。すると長上は「では、あなたの霊的指導者に従いなさい。」と、言いました。そして、その霊的指導者に言うと、実はこの方はアラデル神父様でした。アラデル神父様は、ちょうど10年前に、不思議のメダイについてシスター・カタリナ・ラブレから言われたその同じ神父様で、シスター・カタリナ・ラブレの時もそうでしたが、最初はそれをすぐ信じようとはせずに、注意深く賢明に対しました。そしてアラデル神父様は、「ようやく調査が終わって、ようやく認可が下りたと思ったらまたか。」と思われたことでしょう。しかし、最初はあまり乗り気でなかった神父様も、よく詳しく調べて調査をするうちに、この正真正銘性について確信を抱きました。
しかし、調べていく内に、いくつかの疑問が残りました。いったい、このマリア様のお恵みを受ける条件とはいったいなんなのか、どんな条件が必要なのか、あるいは、これのためには特別な祝福が必要なんだろうか、あるいは、これは未信者のためだけのものであって、他には使うことができないのか、などなどの疑問でした。
そして、シスターは、それの答えを得るためには、マリア様に聴くしかありませんでした。シスターは、マリア様にお祈りをした後に、マリア様から特別にお答えがありました。マリア様によるとこうです。

「このスカプラリオは、他のスカプラリオのような、ある修道会やある会の服ではありません。ただ敬虔な御影が、イメージが、一つの布の両面に付いているものであって、ちょうどそれに紐が付いているだけであって、あたかも、おメダイのようであります。
そしてこれは、これを祝別するには、特別の形式の祈りはありません。着衣式も必要ありません。ただ司祭が、他のものを祝別するように祝別するだけで大丈夫です。
そしてこれは、未信者、あるいは信じない人、あるいは罪人が、ただそれを身につけるだけでよくて、それだけで大きな良い御恵みを受けます。もしもできるならば、その受けた人が知らなくても、その人の服につけるだけでもいいし、あるいはベッドに置く、あるいは寝室に置くだけでも効果があります。
そして祈りに関して言えば、一日に一回だけこの祈りを唱えればよくて、その祈りは、楕円形の形で書かれている文句です。
——マリアの汚れなき御心よ、我らのために今も臨終の時も祈り給え。——
そして、このスカプラリオを受けた人が、これを言うことができない場合、あるいは言わない場合には、それをあげた人が、これを彼らのために代わりに言ってください。
このスカプラリオの効果がどれほどあるかは、この緑のスカプラリオをどれほど信頼しているか、にかかっています。
ちょうど最後のご出現で見たように、マリア様の手から大きな光線があるいは多くあるいは少なくて、というように、その信頼の程度によって多くの恵みを受けます。」

このスカプラリオは、ついにパリの大司教様に認可を受けるために提示されました。
その当時のパリの大司教様はアッフル大司教様で、彼が認可するや否や、これはフランス中に広まりました。そして驚くべき改心の恵みをもたらしました。マリア様の汚れなき御心は、この緑の徽章、しるしをもって奇跡を起こしていたのです。
そしてついには1870年、教皇ピオ九世の認可も受けました。そして教皇ピオ九世は、愛徳姉妹会のメンバーに、この天からの宝を広げるようにと命じました。

【緑のスカプラリオを用いる条件】
では、どういう条件があるのでしょうか? もう一度要点をまとめてみます。
●第一に、特別な祝別のための祈りも必要ありませんし、特別な着衣式も必要ありません。ただ、司祭が単純に祝別するだけで十分です。そして、これをその人に与えなければなりません。

●でも、第二のポイントとして、もしも、その人がそのスカプラリオを受け取らない場合には、その人の知らない間に、それをその人のもとに置くことができます。たとえば、カトリックの奥さんが、御主人の改心のために布団のシーツの中にそれを縫い付けて、何も知らない内にその布団の一部として置くなど、それでも効果があります。あるいは、どのようでも知らなくても大丈夫です。

●第三には、このスカプラリオが効果を発揮するためには、規定の祈りがあります。これを唱えなければなりません。一日一回。“聖マリアの汚れなき御心よ、我らのために今も臨終の時も祈り給え。”です。もしも、皆さんが十枚のスカプラリオを誰かに渡したとしたら、これを十回、そのスカプラリオ一枚について一つ、一回唱えてください。

●これは、もう一つのことですけれども、この緑のスカプラリオは、不思議のメダイと性格が少し違っています。不思議のメダイは、すべての人々のためのものです。ですから、できるだけ多くの人にこれを差し上げてください。しかし、緑のスカプラリオは特別のケースで、たとえば、改心を拒むような人たち、あるいは、改心を拒んで、死の危険にあっても、このままでは地獄に堕ちてしまうような人々、あるいは、どうしても宗教について拒否するような人々のためにあります。ですから、そのような人々の特別のケースのために使ってあげてください。
ですから、たとえば、たとえば時々(ゴミス神父様が)見ることがあるんですけれども、私たちの熱心な信者さんが、緑のスカプラリオを胸にかけてミサに与っているんですけれども、もちろん、私たちは緑のスカプラリオを身につけることができますが、しかし、緑のスカプラリオよりも、私たちにとっては、熱心な者にとっては、茶色のスカプラリオとか不思議のメダイを身につけるのはとても効果があるのですけれども、もう改心を拒否したような罪人のためには、その緑のスカプラリオを差し上げてください。
このような違いがあります。特別なケースのための、特別なスカプラリオです。

【緑のスカプラリオで起こった奇跡】
では、この緑のスカプラリオで、どのような奇跡が起こったか、ということをご紹介します。これは最も有名な例で、この緑のスカプラリオを認可したパリの大司教様、アッフル大司教様を殺した殺人者が改心した話です。
フランスは、(ゴミス神父様の話によると)反乱や一揆を起こすのが好きで、いつでも流血の事件をパリや色々なところで起こしています。それで、その色々な反乱や暴動の内の一つに、アッフル大司教様は殺害されました。

ところで、その大司教様を殺害した人は、心の頑なになった罪人で、デフェスシスターによると、この犯人は非常に病気でした。そして、司祭がその許に行くのですけれども、その司祭が色々試して、色々優しいことを言って、「罪を痛悔して天国に行くように。」と言っても拒否して、そして「私は司祭と会いたくない。秘蹟も受けたくない。このまま死ぬんだ。」と言っています。
そこでその神父様は、愛徳姉妹会のシスターに、「とてもやさしい一人のシスターを送ってほしい。この男をなんとか改心させるように。」とお願いしました。
すると、この総長は、シスター・ルイーズ・ポンティスをバラックに送りました。そして彼女は、すぐその男のところに行って、できるだけの優しさと、もう一度この男が拒否をして憎しみを増加させないように、できるだけの優しさを持って、改心するように勧めました。

そこでシスターは、長上の命令に従順に従って、この男の許に行って話をするんですけれども、あまりにもその態度が思ったよりも悪いので、「これでは、告解のことや痛悔のことをするのは賢明ではない。」と思いました。
そして、次の日行ってみると、この男は更に病気を悪化させて、ますます苦しそうになっています。そこでシスターはこう言いました。

「あなたは、昨日よりももっと苦しそうですね。あなたは本当に辛いでしょう。そうではありませんか? さあ御主人様、どうぞ頑張ってください。天主様に信頼してください。天主様はとても優しい方で、とても善い方で、私たちのお父さまですから、天主様にお祈りしてください。主はきっとあなたを助けてくださいます。
でも、この病気が治るためには成聖の恩寵にいなければなりませんから、善い告解をなさってください。メダイをあげます。マリア様のメダイです。そして、私たちにこの祈りを唱えてください。“ああ、マリアよ、原罪の汚れなき宿リし聖マリアよ、御身により頼み奉る我らのために祈り給え。”」

でも、シスターによると、この病気の男は、この不思議のメダイを受けることを拒否しました。そして、祈りを一緒に唱えるどころか、彼は、冒瀆やあるいは侮辱の言葉を投げつけ、そしてマットレスの下から太い棒を持って来て、シスターが自分のもとに近付かないようにシッシッと追い払いました。

これはシスターの書いていることです。

≪私たちは、どうしてよいかわかりませんでした。この死のうとしているかわいそうな男の人は、司祭を拒否しますし。そこで、私たちは緑のスカプラリオを使うことを考えました。このスカプラリオを、わからないようにベッドのところに置いたんです。そして、私たちは彼のところに行って「ご機嫌はどうですか?」と、ききました。すると、非常に悪い態度でこう言いました。

「自分は、告解に行け行けと言われているのでもう苦しんでいる。もしもそのために来るならば、あっちへ行きなさい。帰りなさい。私はこのまま死ぬんだ。司祭も見たくない。」

すると、シスターはこう言います。

「もちろんあなたは、告解を受けるか司祭とお会いするかしないかは全く自由ですし、あなたの霊魂を救うか、あるいは地獄に堕ちてもあなたの自由です。
でも、天国があるということ、善人のためには天国がありますし、悪人のためには地獄があるということをご存知でなければなりません。ですからあなたは、まったく選ぶことができるので選んでください。」

するとこの男は、

「私を放っておいてほしい。もう私のところから出て行ってもらいたい。もう二度と来ないでほしい。もしもそんなことを言うなら、もう来てもらいたくない、困る。」

と、言いました。そこで私たちは、彼があまりにも頑固なので非常に悲しみました。彼は、天主に対して、あるいはマリア様に対して、冒涜の言葉を言う方を好んだのです。そこで私たちは、非常に困惑して彼のもとを立ち去りましたが、この男のもとに、緑のスカプラリオだけは残してきました。
そして、シスターたちがその男の家を出て、修道院に戻るやいなやこのような知らせを受けました。この死のうとしている男が、「シスターたちに話したいことがある。」とのことなのです。それを聞いて、シスターたちは、すぐにこの男のもとに戻りました。

この男は、シスターにこう言います。

「私はこれから死ぬ。でも、このまま今の私の状態で、天主の御前に現われることはできない。今、いったい自分に何が起こっているのかはわからない。私は、司祭に来てもらいたい。でも私は、このままでは告解を受けることができない。秘蹟を受けることはできない。なぜかというと、私は教会で結婚していないからだ。私の妻は、プロテスタントだからだ。だから、プロテスタントと結婚するための免除が必要だ。でもそのために、特別免除を受けるための書類の準備をする時間はない。…もっと言葉を続けて…私は罪人だ。罪を犯した。シスター、あなたは殺人者の前にいる。パリのアッフル大司教を殺したのは私だ。聖アントニオの地区のバリケードでのことだった。私は、デュマス神父様だけならば、このことを告白する勇気がある。なぜならば、このデュマス神父様が聖パウロ教会の第一補佐司祭だからだ。シスター、この神父様を探して、私のために、『病気の男が、この神父様を求めている。』と言って捜してきてほしい。『この病気の男は、大司教様が殺された時に、傷つけられた時に、あなたの手を取ってあなたを倒したその男だ。この男は、その手に銃を持って、あなたと一緒に家に帰った者だ。』と、彼に言ってほしい。彼になら、私は告解することができる。そしてきっと、この神父様なら私のことを覚えているだろう。」……≫

この話は、長いので省略して言うと、この神父様はすぐに連れて来られて、この病気の男に会います。この男は、神父様に告解をして終油の秘跡を受けて、すべての秘蹟を受けてその直後、幸せに亡くなっていきます。そのちょっと前までは天主に逆らっていて、反抗していて、拒否していたにも関わらず、緑のスカプラリオを受けたその直後、大改心をしました。

【ゴミス神父様の体験】
私は、この緑のスカプラリオについて色々な話がありますけれども、時間がないので一つだけお話しします。
私の体験は、約15年前のことでした。アルゼンチンでのことです。聖ピオ十世会の第三会の会員が、私のもとに来られて、こう聞きました。

「神父様、私には90歳の母親がいます。でも、お母さんは罪の中に生活しています。なぜかというと、教会で結婚式を立てていないからです。40年間その状態で同棲しています。そして、母は告解をしようともしません。神父様どうしたらよいでしょうか?」
「——では、これは緑のスカプラリオのケースだね。緑のスカプラリオをあげたことがありますか?」
「え、そんなのがあるのですか、なんですか?」

そこで、皆さんが今聞いたような話を説明します。そして、

「これを、お母さんのお部屋にベッドの所に置いてください。そしてそれと同時に、『神父様が訪問するのはどうですか?』と、聞いてください。」

そして、実際にこの人は、お母さんの部屋にスカプラリオを置いて、それから、「神父様が訪問するのはどうですか?」と、たずねると、「神父様、いいじゃない。来てもらいたい。」と、言いました。
そこで、(ゴミス神父様が)お母さんに会いに行くんですけれども、その時、当時25歳で若い司祭でした。ですから、まだ髪の毛もありましたし、お母さんは、ああ若い司祭が来たということで非常に喜んで、色々な話をしたのですけれども、宗教の話はしませんでした。告解の話もしませんでした。
終わって帰る時に、第三会の人は、「神父様、告解の話もしないし、なにもしませんでしたね。」と言うので、「いえ、マリア様は急がないので、マリア様の時を待ってください。」と言いました。

そして、そのスカプラリオを与えた後に、そのおしゃべりをした後に、マリア様は本当にそのお母さんを改心させてくださいました。しかし、7年かかりました。
その信徒は、時がある度に神父様のもとに来て、「お母さんが、お母さんが…」
「マリア様は、ちゃんと世話をしているから慌てないでください、心配しないでください。」と言っても、こう言うんです。
「でも、母はもう95歳です——96歳です——97歳です——」

そしてある時、この方から依頼を受けました。
「お母さんが今病気で、身体の調子がよくなくて呼吸器をつけている、ベッドに寝たきりになっている。なんとかしてほしい。」
そして、(ゴミス神父様は)行きます。その時には、ブエノスアイレスにいたので少し遠くでした。しかし、探していくのですけれども、道に迷ったりと色々困難があったのですけれども、ついに家を探し出して、部屋に到着してお母さんをみますと、お母さんはベッドに寝たきりでそして呼吸器を付けていましたが、その呼吸器を通して、私のことを思い出してくれました。
「私は、お子さんから呼ばれてきました。」——「ああ、そう。」
「じゃぁ、一緒にめでたしを唱えましょう。」と、一緒にめでたしを唱えました。
そして、「告解をしませんか?」——「はい、告解をします。」と、とても善い告解をなさいました。
それから、終油の秘跡を授けて、使徒座の祝福を与えて、善き死を迎えるために三回のめでたしを唱えて、すべて与えるものをすべて与えてそして修道院に戻りました。

修道院に戻ると、すぐに電話がかかって来て、私にお母さんに会うように頼んだ彼から電話が来て、「神父様、母をみましたか?」——「はい、今行って戻ったばかりです。」——「母は、今亡くなりました。」
お母さんは、神父様が訪問してすべてを受けて、告解をして、成聖の状態に戻ったその直後、お亡くなりになったそうです。
マリア様は必ず、私たちの祈りをききとどけてくださっていますし、緑のスカプラリオは必ず力があります。

【天主様がくださった4つの準秘跡】
最後に、このことを申し上げたいと思います。天は、天主様は、私たちに救いを、天国に行くための非常に力強い、そして簡単な、単純なものをくださいました。ですから、これを私たちは利用しましょう。ロザリオを唱えましょう。スカプラリオをいつも身につけましょう。それから不思議のメダイを皆さんに配ってください。そして特別なケースには、緑のスカプラリオを使ってください。