私たちの組織

総長

会憲によると、聖ピオ十世会は総長によって統治されており、総長はスイスのメンツィンゲンにある本部に、補佐である事務総長および会計長と共に居住している。2018年現在、重要な決定で総長を補佐する二人の顧問がいるが、本部に常駐してはいない。

本部はスイスのメンツィンゲンにある。

管区

世界中に700人以上の司祭を擁する本会は、14の管区で組織されており、それぞれの管区は地元の管区長に委任されている。ほとんどの管区は一つ以上の国を統括している。

管区は約150の修道院――これについては下に述べる――に分けられ、その修道院により管区の使徒職全体が組織されている。

管区長には二人の補佐、一人の事務長、一人の会計がいて、管区本部に管区長とともに住み、管区の運営を補佐している。

修道院

聖ピオ十世会の司祭たちは、修道院と呼ばれる小さな共同体の中で共に生活している。修道院は、少なくとも3人の司祭、2人以上の修道士、そして修道女らの共同体で成り立つのが理想とされる。共同体は一日に数回、祈り、食事、仕事のために集まり、司祭は自分の生活と使徒職を同僚と共にする。

修道院は管区に依存し、使徒職の骨格を構成する。

すべての修道院は、修道院における物質的・精神的財産の世話をする修道院長に委任されている。修道院長はまた、使徒職の責任者でもある。

神学校

本会は、将来の司祭の養成のために特別な施設を維持している。これらの施設を、私たちは神学校と呼んでいる。司祭の養成は、聖ピオ十世会の使命の中心である。それゆえ、神学校には最大限の注意を払っている。神学校は、神学生と司祭が共同生活を送る養成の場所であり、神学生は6~7年間、共に祈り、学び、働き、もう一人のキリストになる準備をする。神学校を指導するために、総長は校長および校長を補佐する教授たちを任命する。教授たちは、世界中の修道院に加わることになる将来の司祭たちを養成するという重要な責任を負っている。

司教

1988年、ルフェーブル大司教は補助司教を聖別した。補助司教は、聖なる品級の秘跡と堅振の秘跡を授けることで本会の司祭と信徒を助けるために、特別に任命されている。

会員

本会の正式な会員は司祭と司教だけではなく、修道士と奉献修道女も共通の働きに貢献している。これらの修道者の召命と霊的方向性は、祭壇と司祭職に向けられている。司祭の聖化と使徒職を支えるために、司祭に奉仕するように献身する。彼らは祈り、天主が豊かな恩寵を下してくださるよう懇願する。このような修道士・修道女の努力はしばしば隠されたままであるが、本会の活動には欠かすことのできない支えとなっている。

 

信徒

多くのカトリック信徒は、自分自身を聖化するために必要な霊的支えを、本会の聖堂や事業に見いだしている。彼らは、全時代のミサ(聖伝のミサ)にあずかり、聖伝の秘跡を受け、そして何よりも信仰において指導を受けるために、本会の司祭を頼る。

信徒は、第三会に属する人以外は、聖ピオ十世会の正式な会員ではない。とはいえ、彼らは司祭や修道者にとって大きな慰めの一つであり、力強い支えである。特に、本会の学校や教会、巡回聖堂などの周りに集まっている大家族がそうである。