お告げの祝日の説教(2025年、大宮)

童貞聖マリアへのお告げ
お告げの祝日の説教(2025年、大宮)
2025年3月25日 ブノワ・ワリエ神父
親愛なる兄弟の皆さま、
今日の祝日の意味を簡単に説明しましょう。
1.「お告げ」(Annunciation)とはどういう意味ですか。
この言葉は、「告知する」(announce)と同じ語源から来たものです。ガブリエルは、マリアが救い主の御母となるよう選ばれたことを告知しているのです。
2.お告げの祝日はいつですか。
お告げの祝日は3月25日です。これは、クリスマスの9カ月前であり、イエズスが通常なら9カ月間を御母のご胎内で過ごされたと考えられているためです。
3.この物語は、洗者ヨハネの誕生とどう類似していますか。
二つの物語には、複数の類似点があります。天使ガブリエルが告知を行います。ガブリエルが一人の人物に告知しており、洗者ヨハネの場合はザカリア、イエズスの場合はマリアです。ガブリエルは、天主のご計画で重要な位置を占める人物の奇跡的な誕生を告知します。どちらの場合も、ガブリエルは質問を受けます。奇跡的なしるしが証拠として提示されます(ザカリアはしゃべれなくなり、マリアは年老いた親戚のエリザベトの奇跡的な妊娠を告げられます)。そのあと、天使ガブリエルは去っていきます。
4.マリアの反応は、ザカリアの反応とどう違いますか。
ザカリアの態度は疑うものでした。マリアは証拠をお求めにはなりません。その代わり、貞潔の誓いをした上で、天使の言葉がどのように成就するのかをお尋ねになります。このように、マリアの態度は、信仰の欠如ではなく、理解しようとする信仰の態度なのです。
5.マリアの反応は、マリアが終生童貞であることについて何を語っているのですか。
マリアは「私は男を知りませんから」、どのようにして子を宿すのかとお尋ねになります。しかし、マリアは聖ヨゼフと婚約しておられました。「知る」というのは、聖書でよく出てくる性的関係の婉曲な表現です。マリアがこの質問をされたという事実は、通常の結婚をしようとは考えておられなかったことを示しています。それは、マリアが奉献された童貞女であって、ヨゼフに世話を委ねられていたということを明確に示しています。
6.ガブリエルはマリアの質問にどう答えますか。
ガブリエルは、三位一体の三つのペルソナすべてが関与しておられることを示します。聖霊の働きによって、御父が御子を人間の形で受胎させられるのです。人間の父親は存在しないのであり、その子が天主の御子であることを明確にしています。
7.マリアの 「フィアット」(「なれかし」)は、なぜ重要なのですか。
マリアがこの役割を受け入れることは重大なことであり、苦しみを伴うものです。それが重大なことであるのは、マリアが天主の御子の御母となられるからです。それは、マリアがまだ十分には予見できないような苦しみを伴うでしょう。しかし、マリアは天主の御旨に完全に身をお委ねになったのです。
私たちの最初の父祖の罪の後、天主は新たにこの世に入ろうとされます。天主はマリアの戸を叩かれます。自由に創造された人間を天主が贖われる唯一の方法は、天主の御旨に対する自由な「はい」によるものです。そして、マリアは人類の名において、天主に「はい」と言われたのです。
結論
この美しいお告げの祝日に、私たちはまず、天主と聖母に、私たちの救い主イエズス・キリストのご来臨を感謝しましょう。
そして、どんなことであっても、天主が私たちに求めておられることに、決して「いいえ」と言わないようにしましょう。