教皇レオ十四世聖下および聖なるカトリック教会の枢機卿各位への公開書簡
至聖なる父、教皇聖下
枢機卿各位、
今月末の枢機卿会議を目前に控え、また来る7月1日にエコンで予定されている司教聖別式まであと数日となった今、聖ピオ十世司祭兄弟会として、カトリック信仰の完全な告白を表明する時が来たと存じます。この告白を、聖下および枢機卿各位のお手元にお届け上げたいと願っております。
今日の教会は、内外から押し寄せる新たな勢力の圧力に苦しんでおり、それらは教会をあらゆる方向へと押しやっていますが、私たちには、それが正しい方向ではないように思われます。このような苦しみに対し、私たちは無関心でいることはできません。
進むべき道を示すのは、聖ピオ十世兄弟会の役目ではなく、何千年にもわたる教会の聖伝の役目です。この聖伝は、何世紀にもわたり使徒座によって忠実に守られ、伝えられてきましたが、現在では事実上、時代遅れであり、絶え間ない変化にさらされているものと見なす人々も少なくありません。
まさにこの聖伝の名において、そしてその光のみによって、私たちは今日、現代の主要な誤りと最も深刻な危機に直面し、このカトリックの信仰告白を表明いたします。
私たちは、教会と世界が苦しむ最も根深い病に対するあらゆる治療法が聖伝の中に含まれており、その解決策を聖伝の外に求めても無駄である、と確信しております。不変かつ完全な信仰こそが、霊魂の救いの原理であり、基盤であり、根源であります。この信仰は、聖伝に包含され、一貫した教導権によって教えられているものであり、教会の一致の真の基盤を成すものであります。したがって、キリストの神秘体の構成員の間の結合と交わりを確立するために不可欠な手段であります。
時代の変遷や浮き沈みを超えて、不変の聖伝がそびえ立っております。それは歴史の中に響き渡る永遠の真理のこだまでああります。
私たちは、この聖伝と信仰の純粋さが再び教会の生活の基盤に据えられ、そこから真の再生が始まることを、ただ願い、切に祈るほかございません。私たちはこの願いを込めて、切に祈り続けます。
今日、私たちの目の前に広がる不安定かつ極めて危険な状況において、普遍教会に捧げ得る最善の貢献は、カトリック信仰に対する誠実かつ完全な告白であると確信しています。
いつの日か、この教義的文書が、平和で兄弟愛と愛徳に満ちた雰囲気の中で、聖座との率直な対話の基盤となることを願っています。
ここに提出する文書は、過去を懐かしむ者たちのグループによる無益な繰り返しではなく、私たちの信仰に対する、平和的かつ断固とした、そして不可欠な表明です。
Non enim possumus aliquid adversus veritatem sed pro veritate.
「私たちは真理に反しては何の力ももっていないが、真理のためには力を持っている。」(コリント後13:8)
そして、聖パウロが引用した詩編の言葉を借りれば:
Et nos credimus propter quod et loquimur.
「私たちは信じた、だから話した」(コリント後4:13)
本稿をご一読を賜りますことを感謝申し上げるとともに、皆様および全世界の教会のために、絶えず祈りを捧げていることをお約束いたします。
メンツィンゲン、2026年6月24日、洗者聖ヨハネの降誕祭
ダヴィデ・パリャラーニ
総長
+ アルフォンソ・デ・ガラレタ
第一総補佐
クリスチャン・ブシャクール
第二総補佐
+ ベルナール・フェレイ
第一顧問
元総長
フランツ・シュミットベルガー
第二顧問
元総長