レオ十四教皇聖下に対する聖ピオ十世会総長の返事

ソース: FSSPX Japan

聖ピオ十世会総長

教皇レオ十四世聖下へ
 

エコン、2026年6月30日

いとも聖なる父よ、
この度は私宛のお手紙をいただき、誠にありがとうございます。
聖下の父のようなご配慮に深く感動いたしました。

聖下にお会いして、私たちの教会に奉仕したいという真摯な願いを直接お伝えする機会を長らく切望してまいりました。しかしながら、残念ながら、このような機会はまだ訪れておりません。
どうか、この真摯な願いが偽りのないものであると信じていただければ幸いです。逆説的ではありますが、現在の状況において、真のカトリック精神とは相容れない力と圧力によって引き裂かれたキリストの衣を修復するために、あらゆる努力を尽くすことこそが、まさに私たちの責務であるように思われます。

聖下が聖ピオ十世会に関する決定を下される前に、この意向が正真正銘であることを検討いただきたいと切にお願い申し上げます。まだ遅くはありません。

私たちはローマ・カトリック教会から離れるつもりなど全くありません。むしろ、その反対に、特別な助けを必要とする困難な状況にある母親を援助するように、特別な方法で教会に奉仕したいと願っております。たとえそれがすべての人に理解されなくても、教皇聖下ならきっと理解してくださると確信しております。

聖座は既に、非常に複雑な状況を理解し、必要な時間をかけることができることを示してこられました。
ですから、この識別に必要な時間をかけてくださるよう、忠孝の念をこめてお願い申し上げます。
もし私の言葉だけでは不十分であれば、二つの非常に単純な事実をご検討いただきたいと思います。

第一に、聖ピオ十世会は1988年に既に離教的であると宣言されました。その理由と状況は、今日と全く同じでした。それにもかかわらず、あれから長い年月が経ちましたが、私たちはまるで父と子のように語り合っています。聖下は、理論的には既に起こったとされる離教を避けるよう、父のような口調で私を諭してくださいました。まさにこのような姿勢こそが、聖下のこのお気遣いに深く感謝しつつ申し上げますが、聖ピオ十世会が離教的でも教会に敵対的でもないという証拠ではないでしょうか。

第二に、数年前、聖座は聖ピオ十世会との対話を行う使命を二人の司教に委ねられました。当時クール教区の司教であった故ヴィトゥス・フオンダー司教と、アスタナ補佐司教であったアタナシウス・シュナイダー司教です。お二人とも十分な時間をかけて見極めた後、聖ピオ十世会の根底にあるカトリック精神を認め、それを公に証言されました。

しかし何よりも、聖ピオ十世会の使徒職を通してカトリック信仰と信仰生活を再発見した何千もの霊魂を代表して、聖下に申し上げます。

これは、聖下の前任者たち自身も認めていた事実です。これらの霊魂たちにはただ一つの願いしかありません。すなわち、彼らは天主の御摂理が彼らに与えたこの手段【聖ピオ十世会】を通して救霊を得ることを切望しています。彼らは苦しみを経験し、真摯です。全ての霊魂たちの普遍の牧者である聖下の父のような御心は、この特別な状況に深く心を配ってくださると確信しております。いつの日か、聖座と聖ピオ十世会との間のあらゆる困難は解決されるでしょう。聖下からの理解のしるしは、一致を損なうどころか、世界とすべてのキリスト信者に、聖下の一致への配慮と父としての善良さを示すことになるでしょう。

このすべてを聖下の思いやりのあるご配慮にお任せいたします。聖下のために改めて祈りを捧げます。
聖下の選出以前から、私は長い間、この状況のために聖リタ【アウグスチヌス会の修道女で不可能を可能にする聖人と言われる】に祈りを捧げてきました。アウグスティヌス会の教皇が選出されたことに、私は希望の兆しを見ました。
聖女が取り成してくださると確信しております。遅すぎるということは決してありません。

私たちに聖下の祝福をお与えくださいますようにお願い申し上げます。
そしてこの機会を利用して、主における深い献身の心を改めて聖下に表明いたします。

ドン・ダヴィデ・パリャラーニ