プレヴォスト枢機卿、レオ十四世として教皇に選出

ロッジアの教皇レオ十四世
プレヴォスト枢機卿、レオ十四世として教皇に選出
2025年5月8日 FSSPX News
フランシスコは2日目の第6回投票で選出されていたのですから、前任者よりも、いや、少なくとも同じくらいの速さの選出だったようです。史上267人目、初の米国人教皇を選出するのに、もう一度2日間、5、6回【実際は4回】の投票を要しました。
午後6時8分、システィーナ礼拝堂の屋根の上に白い煙が上がり、サン・ピエトロ広場に集まった群衆に、教会が新しい教皇を得たことを告知しました。しかし、ドミニク・マンベルティ枢機卿がロッジア【バルコニー】に現れ、期待された言葉である「Annuntio vobis gaudium magnum: Habemus papam」(大いなる喜びを告げます。私たちは(新しい)教皇を得ました)を宣言したのは午後7時12分でした。レオ十四世の教皇名を持つロバート・フランシス・プレヴォスト枢機卿です。
その後、新ローマ教皇は前に出て、最初のウルビ・エト・オルビ【ローマと全世界へ】の祝福を宣言しました。彼は初めにまず短いスピーチを行い、シノドスの教会を推進したいという願いを表明しました。
1955年9月14日、シカゴ生まれの69歳の米国市民。1977年に聖アウグスチノ修道会に入会し、1981年に終生誓願。1982年6月19日に司祭叙階。2001年から2013年までアウグスチノ修道会総長。2014年にペルーのチクラヨ司教に任命され、2023年までその職を務める。2023年1月30日より司教省長官。2023年9月30日にはサンタ・モニカ助祭枢機卿に任命され、2025年2月6日にはアルバノ司教枢機卿の称号に昇格。
今の感情を乗り越えたいと願う人々にとって、浮かび上がる疑問は、こうです。「始まったばかりの教皇職において、教会の未来はどうなるのか」。2013年、アルゼンチン出身のホルヘ・ベルゴリオ枢機卿を知る聖職者やバチカン専門家のうち、彼の選出に深刻な不安を表明した人はごく少数でした。
ウェブサイト「Cardinium Collegii recensio」のおかげで、女性の司祭叙階、同性カップルの祝福、司祭の独身制選択、聖伝のミサの制限、中国とバチカンの合意、シノドスの教会の推進といった微妙な問題について、各枢機卿がどのような発言をしたか、あるいはどのような文章を書いたかを知ることができます。
新教皇については、「女性を聖職者にすること」がカトリック教会の問題を解決することはないと断言しています。彼は、「使徒の伝統は、特に女性の司祭職への叙階問題について話しているとき、非常に明確に述べられているものです」と述べながら、強く主張しました。
しかし、彼は、教皇フランシスコが最近、シスター・シモーナ・ブランビッラを奉献・使徒的生活会省長官に任命したことを指摘しました。彼はこうコメントしています。「女性がさまざまなレベルで教会生活に大きく貢献できることは、今後も認識され続けると思います」。
同性カップルの祝福については、やや曖昧な表現を示しました。しかし、彼はシノドスの教会を熱心に支持しているように見えます。前述したように、彼はロッジアからこの考えへの支持を表明しました。
最後に、同サイトによれば、「彼は環境、貧しい人々や移住者を助けること、どこでも人の出会い(meeting people where they are)に関するフランシスコのビジョンに非常に近いでしょう」。さらに、ヨハネ二十三世が開いた時代にはまだ見られなかった「レオ」という名前を選んだのは、レオ十三世の社会問題への関心を思い起こさせる意向があるのかもしれません。
しかし、結局のところ、この新教皇についての詳細は、彼がローマの各省の長官の任命で始まる仕事をする際に明らかになるでしょう。新教皇のために祈りましょう。
(Sources : Cardinalis Collegii recensio/Le Figaro/Wikipédia – FSSPX.Actualités)