主の御降誕―天使たち(2024年、大阪)

ソース: FSSPX Japan

ご降誕

主の御降誕―天使たち(2024年、大阪)

2024年12月25日 ブノワ・ワリエ神父

親愛なる兄弟の皆さま、主のご降誕おめでとうございます。

ご降誕の夜に、天使たちが姿を現しました。

1)天使たちの役割

教会の教父たちは、反乱を起こした天使たちの堕落について語るとき、そのことを、ご托身になる天主を礼拝することを拒否したと説明する傾向があります。天使たちは、御自分を「天使よりも劣ったもの」(詩篇8章6節)とされるお方の前にひれ伏そうとは思いませんでした。ですから、主が実際に姿を現されたとき、忠実だった天使たちは、喜ばずにはいられませんでした。天使たちはその幼子に、マリアがご覧になった以上のものを見たに違いありません。なぜなら、天使たちは幼子の神性が、その人間の姿を通して輝いているのを見たからであり、また、その幼子に、天主と人間との偉大なる一致を認めたからです。
後に、私たちの主は、御自分の天使たちに対する愛と信頼について語られることになります。それは、子どもたちを天使に託されること、正しい者と不正な者を分けるために天使を使われること、ゲッセマニの園で御自分を力づける天使を受け入れること、御父に願いさえすれば、天使の軍団が御自分を支えてくれるとご存じだったこと、などです。
ですから、ご降誕の日は、人間の祝日であるとともに、天使の祝日でもあるのです。

2)ご降誕の際の天使の賛美

「Gloria in excelsis Deo!」
「いと高きところには天主に栄光あれ、地には善意の人々に平和あれ」(ルカ2章14節)。
これは天使たちの賛美の歌です。
これには二つの部分があります。まず、私たちの主が、卑しい幼子としてお生まれになった瞬間、天使たちは賛美の合唱を始めます。聖パウロも同じ見方をしています。「主は自分を卑しくされた…そこで、天主は彼を称揚された」(フィリッピ2章7-9節)。
そして、落ち着かない罪深い人間には、平和を得ようとする限りにおいて、平和が与えられます。
「Et in terra pax hominibus.」
「地には人々に平和あれ」
再び、聖パウロは言います。「(キリストは)私たちの平和」であり、ご托身によって、ご自分において天主と人間を和解させられました(エフェゾ2章14-16節参照)。
天使たちが告げたのは、単にそのとき支配していた「パクス・ロマーナ」(ローマ帝国内での平和)だけではありませんでした。それは、今でもさらに偉大なる「この世が与えることのできない平和」なのであり、それを持つ人々は、そのことを知っています。

3)ミサの賛歌グローリア

教会は天使たちのこの言葉を取って、その上に教会の最も美しい賛歌の一つを作り上げました。

3.1 教会は最初の部分で、天使たちの最初の言葉に注目して拡大し、礼拝と感謝の感情を表現しようと努めています。
Laudamus te, benedicimus te, adoramus te, glorificamus te. Gratias agimus tibi propter magnam gloriam tuam.

3.2 次に、賛歌は、偉大なる神秘による地上での結果に目を向け、ご托身の御子、御血の贖いによって地上に平和をもたらす、天主の小羊を賛美します。このお方こそ、天主にして人間、世の罪を取り除く贖い主です。

3.3 そして最後に、みわざを成し遂げられて、御父と聖霊とともに天において君臨されるお方として、(教会は)このお方を呼び求めるのです。

親愛なる兄弟の皆さま、この祝せられた日に、私たちも、超自然のこと、とりわけご托身および天使の神秘に対する信仰を新たにしましょう。
天主の御子の人間としてのご誕生に対する天使たちの喜びと熱意に、私たちも満たされましょう。
「天主の御母、聖マリア…ご胎内の(実)イエズスも祝せられ給う!」