枝の行列:王たるキリスト

ソース: FSSPX Japan

2026年3月29日  枝の主日

トマス 小野田圭志神父説教  日本の聖なる殉教者聖堂(大宮)

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

愛する兄弟姉妹の皆様、

私たちの主イエズス・キリストは、御受難の直前である今日、人々から歓迎を受けてエルザレムに入城され、旧約の預言を成就なさいました。当時、人々は主を迎え入れてこう言いました。私たちが歌った通りです。

「ダヴィドの子にホザンナ。賛美されよ、主のみ名によって来るおん者。天のいと高き所にホザンナ!」

私たちも「イエズス・キリストこそが、全人類に約束された本当の救い主である」と宣言いたしました。この真理は、その当時から現在、また将来に至るまで、時と場所を超えてカトリック教会がいつも宣言し、そしてこれからも宣言され続けていくべきことです。

私たちも、イエズス・キリストとイエズス・キリストの十字架とに従い、「証し人」「殉教者」として勝利の棕櫚を頂けるよう、イエズス・キリストが真の救い主であること、そして、真の天主にして人となられた天主であると、私たちの信仰を告白しなければなりません。

私たちに求められているのは、教会を復興させ、教会を元に戻すことというよりは、むしろ、イエズス・キリストの証人として、カトリック信仰を宣言すること、つまり、一・聖・公・使徒継承のカトリック教会の信仰をそのまま証しするということです。

そして今日、愛する兄弟姉妹の皆様は、それをなさいました。私たちは、王たるキリストに従う者として、また、十字架に従い、勝利する者としての恵みを受けるため、典礼において勝利のしるしである棕櫚の枝を受けました。

唯一、イエズス・キリストこそが、死と罪、そして地獄とに打ち勝つ勝利者です。私たちは、唯一の真の救い主にして、道・真理・命であるキリストに従って初めて勝利を得ます。キリストは必ず勝利され給う御方であるからです。

私たちは、新約の「ヘブライの子供たち」です。私たちも平和のうちに、キリストの御名によって、キリストの十字架と共に勝利の行列を行います。まさにこれこそ、私たちの人生のかたどりです。

ところで、キリスト教とはいったいなんでしょうか?

それは、素晴らしい教えと崇高な道徳体系、世界最大の規模を持ち、世界最古から継続している宗教団体とも言えますが、単にそれだけではありません。

キリストの真の教会であるカトリック教会は、生ける王たるキリストが現存する神秘体です。すなわち、真の天主なるイエズス・キリストと共に生きている、私たちカトリック信者たちです。イエズス・キリストへの真の信仰において、一・聖・公・使徒継承の聖伝のカトリック信仰に従い、目に見えずとも生きてまします贖い主、道・真理・命にして、王たるイエズス・キリストと共に、生ける交わりのうちに聖徳の道を歩む者たちです。

私たちの最終目的地は、天国です。永遠の至福へと辿り着くためには、イエズス・キリストの十字架の道以外にはありません。

大司祭であるイエズス・キリストの十字架のいけにえだけが、私たちの罪を赦し、死と地獄とに打ち勝つ勝利を与えることができます。王たるキリストの十字架、つまり聖伝のミサ聖祭に従い、私たちは道を進みます。主は言われます。

「私に従いたい人は、自分をすて、自分の十字架を負って、私に従え。」(マテオ1624節、ルカ923節)

マリア様は、主の十字架に従いました。そして、マリア様と共に、聖ヨハネや多くの敬虔な婦人たち、キレネのシモン、アリマタヤのヨゼフも主のもとにとどまりました。

私たちは「マリア様と共に、人生の十字架の道を雄々しく歩もう」と、枝の行列で宣言しました。願わくは、マリア様の御取り次ぎで、私たちがついには天の至福に至る勝利の恵みを得ることができますように、お祈りいたしましょう。

Procedamus in pace! 平和のうちに行こう。

In nomine Christi. Amen! キリストの御名によって、アメン!

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。