正統なカトリック信仰を忠実に守る
2026年5月2日 聖マリアの汚れなき御心 司教証聖者教会博士聖アタナジオ
ブノワ・ワリエ神父 説教 (同時通訳 トマス 小野田圭志神父)秋田巡礼
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
親愛なる兄弟の皆さん、
今日は初土曜日ですので、ファチマでマリア様がご要求になった初土の信心を行っています。聖母の汚れなき御心を行っています。また、今日は聖アタナジオの祝日でもあります。聖アタナシウスは教会博士であり司教でもあります。聖アタナシウスは、アリウス主義という異端の時代に、特別な時代に生きた司教でした。
アリウス主義とは「イエズス・キリストは天主ではない。ただの人間である」といったもので、アリウスという司祭が主張した教えであり異端です。このアリウス主義というものは、その用語の問題あるいはその他複雑な問題で、なんとその当時、教会の聖職者のほとんどが、正統なカトリック信仰ではなくて、アリウス主義の異端を信じるに至ってしまいました。しかも、アリウス主義に染まった司教たちは、昇進して多くのところでこの異端を説教していました。その状況はあまりにも広く教会内に広がってしまったので、もう元には戻せないとさえ思われました。そこでこう考えてしまったかもしれません。「ああ、そうであるならば仕方がない。これは神学的な問題であって、実生活にはそんな関わりはないじゃないか。これでもういいじゃないか。もうそれを受け入れよう。このままで何が悪いだろうか」と。
しかし、それに対して「そうではない。正統な信仰を守らなければならない」と言った非常に少数の司教たちがいました。ガリアに、または今のトルコのところに、あるいは北アフリカにいました。そしてその少数の司教たちがアリアニズムに抵抗したのですけれども、その抵抗した司教たちの一人が聖アタナシウスでした。迫害というのは、教会当局からのみならず、政治当局からも迫害がありました。ですから、皇帝はアリアニズムに染まっていたので「アリアニズムでいいじゃないか」と言っていました。聖アタナシウスは、その政治的な圧迫にもめげずに、カトリックの正統な信仰を説教し続けました。その結果、彼は司教の座を追いやられ、そして五回追放され、それにもかかわらず、常に正統信仰を説教し続けました。その当時の教皇はリベリウスでした。リベリウスはその弱さのために、非常に曖昧なアリウスの形式に、その信仰宣言に参与し、それを承認してしまい、しかもアタナシウスを破門します。まさにことわざにもある通り「太陽の下に新しいものは何もない(いつも昔の同じことが繰り返される)」とはよく言ったものです。
初土曜日の今日、マリア様の汚れなき御心の随意ミサを捧げています。この秋田でこのミサを捧げています。秋田とファチマのマリア様のメッセージは関連があります。そして、マリア様は私たちに教会の危機についてすでにお話しされました。教会の危機に、個人のみならず教会の組織としてどのように対処しなければならないかということも、その方法を教えてくださっています。ぜひ、この巡礼の機会を有効に活用なさってください。教会について、信仰についてどうぞ学んでください。確かに、信仰については難しい問題もあるかもしれませんが、しかし私たちに直接関わることであります。
なぜ、私たちが秋田の教会あるいはカテドラルでミサをせずに、ここでミサをしているのでしょうか? すべてが物語っています。
確かに、教会の危機についてマリア様が予告して、そのことを私たちは学ぶ必要がありますが、同時に、私たちの霊的生活をもないがしろにしてはなりません。教会の危機について、ファチマについて、秋田について非常に詳しくよく知っていることができて、と同時に、私たちの霊的生活がおろそかになっては間違っています。この両方を私たちはしっかり養わなければなりません。
マリア様は十字架の足元に立っておられました。マリア様は、決してイエズス様をあきらめませんでした。そのそばにとどまっていました。聖アタナシウスがそうであったように、私たちも教会にいつも忠実であるように、マリア様が助けてくださいますようにお祈りいたしましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。