聖ペトロの使徒座に忠実、永遠のローマに忠実であること
2025年2月22日 トマス小野田圭志神父説教(札幌)
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟姉妹の皆様、
今日は、聖ペトロの司教使徒座の祝日を祝っています。
特に、アンティオキアの祝日です。
今日このミサから、ここ札幌でミッションを始めることができて、非常に摂理的だと思っています。何故かというと、聖ペトロの使徒座に最も忠実なのは、他でもない聖ピオ十世会であるからです。これについて一緒に、今日は黙想致しましょう。
まず第一点は、「聖ペトロの使徒座」というのはどういうことか、ということです。
イエズス様の、天主の御望みで、イエズス・キリストは、聖ペトロの上に御自分の教会を立てることをお望みになりました。今日、聖福音で読まれたところがそうです。
聖ペトロは、イエズス様のことを「あなたはキリスト、生ける天主の御子です」と言うと、「幸せな者、シモン、ヨナの子シモン。おまえが今言ったことは、血肉からのものではなく、父がおまえに啓示したことだ。私は言う。おまえが私のことをキリストと言ったから、私はおまえに言う。おまえは、ペトロだ。私は、おまえの上に私の教会を立てる。」
これは、イエズス・キリストのはっきりとした宣言でした。
イエズス・キリストの立てた教会は、キリストの本当の教会は、一・聖・公、使徒教会、使徒継承の教会は、ペトロの上に立てられました。
これは、教会の初代から、どこの司教であれ、歴史上その古文書も文献も残っていますが、ペトロの首位権というものを認めてきました。
聖ペトロは、二つの使徒座を持っていました、司教座を持っていました。一つは、アンティオキア、もう一つはローマです。
他の司教、使徒たちも、十二の使徒たちも、使徒座というのは確かにありました。二つ。
それはエルサレムの使徒座、聖ヤコボの。それからもう一つ、マルコがアレキサンドリアに、エジプトのアレキサンドリアに使徒座を立てました。
しかし、この四つあった、使徒が立てた司教座というものは、残念ながらそのうちの三つ、ローマを残して三つは、イスラム教の手に落ちてしまい、現代残っているのは、継続して残っているのは、ペトロのローマの使徒座です。唯一の使徒座です。二千年間続いている使徒座です。
イエズス・キリストは、まさにこのローマで殉教した聖ペトロの上に、御自分の教会を立てようとしました。これが主の聖なる御意向です。
では第二に、ローマの司教、つまり聖ペトロの後継者、つまり私たちが教皇様と呼んでいる方は、いったいどのような方なのでしょうか?
教皇様は、全世界において統治する権限を持っています。教会の言葉で裁治権と言います。
全世界のカトリック信者、キリスト教を信じる信者の上に、法律を、掟を定め、裁判をし、そして彼らに秘蹟などを与えて、行政の権を持っています。
そして、教皇様は確かに、キリストの代理者として、キリストは永遠に終わることなく全ての力を持っていますけれども、教皇様は、キリストの代理者として、限られた教皇の座の間、全ての統治権を、最高の力を、その充満を直接的に持っています。
ですから、私たちは、たとえば札幌司教区のベルナルド勝谷太治司教様も、裁治権を札幌教区には持っていますが、しかし同時に、教皇様は私たちの上にも統治権を持っています。
そして、教皇様はもちろん、教皇様の使命は何かというと、イエズス・キリストの御望みによって、御受難の前に「私は、あなたの信仰がなくならないように祈った。だから、おまえが信仰を取り戻したら、兄弟たちの信仰を固めよ。」と言われた通り、イエズス・キリストの教えた信仰を、イエズス・キリストが教えたまま、忠実に解釈してそれを伝達することを目的としています。
そのために、教皇座、使徒ペトロの権限が与えられました。ですからもちろん、イエズス様の特別な御保護と聖霊の導きによって、教皇様には、特別の保護と導きが与えられています。
教皇様がおっしゃった全てのこと、それが間違いがないというわけではありません。
しかし、教皇様が教皇様として、全世界に向けて、信仰と道徳に関することを信じるように教え、そして強制した時に、それは不可謬であると、第一バチカン公会議によって宣言されています。それは、私たちにとっても信仰箇条です。
では、教皇様のその使命を見た後に、私たちは、聖ピオ十世会は、どのような態度をとっているかを見ると、まさに、教皇様が、歴代の教皇様が教え続けてきた、何度も何度も繰り返し教えてきたその教えを最も忠実に信じ、そして教え続け、そしてやり続けている修道会であるからです。
教皇様は、歴代の教皇様は、私たちにいったい何を教え続けたでしょうか?
たとえば、ローマカトリック教会だけが、唯一の真の教会であって、これの他に救いはない、霊魂の救霊はない、だから、全ての霊魂たちは、この主の囲いの中に入らなければならないと教え続けたこととか、あるいは、マリア様の無原罪の御宿リを教えたとか、あるいは、被昇天の玄義を教えたとか、あるいは、御聖体においては、真に実体的に、そして真実にイエズス様が現存されるとか、あるいは、ミサは、罪の償いのための十字架のいけにえの再現であって、これには無限の価値を持っているなどです。
そしてもしも、教皇様がそのような教えを教えたのならば、それは、教皇の教えではなくて、それは、教皇様が自分で考えついた、発見したものではありません。
そうではなくて、過去から教え伝えられたものを、そのまま忠実に教え続ける、それをしただけです。ですから、教皇様がそのような教えをした時に、私たちのとるべき態度は、「はい、その通り信じます。教会が教えた通り、忠実に信じ続けます」と言うことです。
もしも、それ以外の教えが教えられたら、私たちはどういう態度をとるべきでしょうか?
聖パウロは、こう言っています。「それが私たちであったとしても、聖パウロであったとしても、また光の天使だったとしても、もしも、私が伝えた福音と違うものを教えるならば、彼に呪あれ、私たちは、それを信じてはいけない」と言います。
ですから、たとえそれが司教様であれ、あるいは、教会の最も高い地位のような方であれ、今まで二千年間伝えられてきた教え、やり続けてきたことと反対のことをしているならば、教会の不可謬の教えに反対するならば、私たちは、どのような態度をとればよいのでしょうか?
教皇様たちも、歴代の教皇様たちも、聖パウロも、そして、全ての聖人たちも教えられた教えに忠実にあるように、新しいものに耳を傾けてはならないと言います。
教皇様は、新しい教えを作るために制定されたのではなく、伝えられた教えを、私たちに忠実に伝えるために制定されたからです。
ですから、教皇様が代わるごとに教えが変わるなどということは、カトリック教会においては、本当のキリストの教会においてはあり得ません。
そして、この通りに、教皇様の教えの通りに、最もローマに忠実に、永遠のローマに忠実に従っているのが聖ピオ十世会です。
ルフェーブル大司教様のその教えの通りに、私たちは最も忠実に、永遠のローマに従っています。そしてその結果、私たちは、本当ならばカテドラルで、本当ならば、先祖が遺してくださった美しい教会でミサを捧げなければ、献げる権威とその資格があるにも関わらず、たとえこのような場所で、会場で、たとえミサをしなければならなくなっても、しかしそれは、ローマに、永遠のローマに全く忠実であろうと、教皇様の教えに忠実であろうと、従うための結果に過ぎません。
では、最後に遷善の決心を立てましょう。
今、フランシスコ教皇様は、非常にお身体が悪く、もしかしたらこのまま入院をされて、そのまま退院をすることができないかもしれない、などという噂も聞くほど状態が悪いとのことです。
ですから、教皇様のためにお祈りしましょう。
また、私たちにとって、ローマは非常に大切なものですので、この2025年の聖年には、聖ピオ十世会は、ルフェーブル大司教様の模範に従って、その教えに従ってローマの巡礼を、公式の巡礼を行います。8月20日に、その公式の巡礼が行われ、少なくとも四つのバジリカ、大バジリカと言われる大聖堂に、歩いて行列をしながら、2000年の巡礼の時には、約六千名から七千名が参加しました。
そして、私たちは、本当にカトリックとして、カトリック信者として、ローマに最も忠実な者として、教皇聖下のために、教皇聖下の意向で、ローマの大バジリカに入って、そしてお祈りを捧げるということができることは、私たちにとって、なによりも大きな喜びであり、誇りでもあります。そして、日本からもその巡礼団を送ることが決定されました。
8月18日~23日まで、非常に短い期間ですけれども、その日本の信徒の方々を代表して、私たちのローマカトリック教会に対する忠実と愛と、そして、最も私たちの出来る限りの奉仕をするという真心を表わすためにも、ローマ巡礼を行いたいと思っています。
世界中からの、もしかしたら一万人ほど集まるかもしれない、兄弟姉妹たちとともに、この巡礼を行うことができることを、心から感謝します。
そして、もしもご都合が許すのならば、皆様も一緒に、実際に、そして霊的に参加してくださればと思っております。
では、最後にマリア様にお祈り致しましょう。マリア様の御取り次ぎで、私たちはいつもローマカトリック教会に、そして使徒、ローマ使徒座に、聖ペトロの使徒座に忠実であることができますように。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。