聖アンドレア「良き十字架よ、おまえは長くから渇望され、熱烈に愛され、たゆまずに探し求められていた!」
2024年11月30日 使徒聖アンドレアの祝日のお説教
トマス小野田圭志神父
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟姉妹の皆様、そして初聖体の子供たち、今日は使徒聖アンドレアの祝日です。
聖アンドレアは、聖ペトロの兄弟で、そして二人とも洗者聖ヨハネの弟子でした。洗者聖ヨハネがイエズスを指して「天主の子羊を見よ!」というのを目撃して、聖アンドレアは聖ペトロを主のもとに招きました。それについては聖ヨハネの福音に書いてあります。
【「(洗者聖ヨハネは)イエズスが通りかかられるのに目をとめ、「天主の小羊を見よ!」といった。それをきいた二人の弟子(使徒聖ヨハネと使徒聖アンドレア)はイエズスについて行った。二人の弟子がついてくるのを、ふりむいてごらんになったイエズスが、「何をのぞむのか?」とおたずねになると、二人は、「ラビ(これは先生の意味である)、あなたはどこにとまっておられますか?」といった。イエズスは、「来てみよ」とおおせられた。かれらは、いっしょにいって、イエズスが泊っておられる所を見、その日はそこにとどまった。それは四時ごろであった。アンドレアがいた。夜明けごろ、兄弟シモンに出会ったアンドレアは、「メシア(キリストの意味)におあいした!」といって、シモンをイエズスのところにつれてきた。」】
聖ペトロとともに公生活の最初に選ばれた二人が、聖アンドレアでした。今日の福音にそのことが書かれています。「私に従え」と主から言われたときに、イエズス様に従うために聖アンドレアはすべてを捨てていました。
今日の福音にはこうあります。
「ガリラヤの海辺を歩いておられたイエズスは、二人の兄弟、ペトロと呼ばれるシモンと、その兄弟アンドレアとが、海に網を打っているのをごらんになった。二人は漁師だった。『私に従え、私はあなたたちを、人を漁るものにしよう』とおおせられると、かれらはただちに網をすてて従った。」
聖アンドレアは、主の御昇天後、イエズス様を勇敢に説教して各地をまわります。その最期には、聖アンドレアは、主を信じて、主を愛するために、男らしく十字架につけられて殉教しました――アンドレアというのは「男らしい viriliter」という意味です――十字架に至るまで、主に従いました。イエズスさまが「私に従え」と言ったそのお言葉に、忠実に従いました。
最期の言葉はこうだったと伝えられています。
十字架につけられて、その十字架を見て、
「良き十字架よ、おまえは主のおん体から栄光を受けとった。おまえは、長くから渇望され、熱烈に愛され、たゆまずに探し求められ、私の熱烈な望みのために準備されていた。人々の中から私を引き取り、主を私に返してほしい。おまえによって私を贖った方が、おまえによって私を受け取ってくださるように」と言って、十字架につけられて殉教しました。
十字架に付けられたまま二日間イエズスさまのことをずっと宣教していた、と伝えられています。
明日から待降節が始まろうとする時に、教会は聖アンドレアの祝日を置きました。なぜかというと、イエズスさまが私たちのもとに来られるのを準備する最もふさわしい人であったからです。なぜかというと、聖アンドレアには特別に十字架の精神が与えられたからです。
今日、わたしたちのもとにイエズス様がご聖体の外観で来られます。
初聖体を受けようとする子どもたち、いつもイエズス様に忠実でありますように、聖アンドレアに倣ってイエズス様の十字架を上手く受けとることができるように、そしてイエズス様をわたしたちの心に拝領することができるように、聖アンドレアにお祈りしてください。
わたしたちが十字架を上手く受けとる、上手く愛する、イエズス様の精神を受けるというのは、わたしたちがお父さんやお母さんに従順であって、イエズス様から送られる試練を喜んで受けて、そしてそれをイエズス様のためにお捧げすることです。聖アンドレアにお祈りしながら、このミサを続けていきましょう。良い御聖体拝領になりますように。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。