復活後第一主日(白衣の主日)の説教―平和(2026年、大阪)

ソース: FSSPX Japan

羊飼いに主の御降誕を告げる天使

復活後第一主日(白衣の主日)の説教―平和(2026年、大阪)

2026年4月12日 ブノワ・ワリエ神父

復活後第一主日(白衣の主日)の説教―平和(2026年、大阪)

「あなたたちに平和あれ」(ヨハネ20章26節)

親愛なる兄弟の皆さま、

御復活の後、私たちの救い主は弟子たちの前に現れ、「あなたたちに平和あれ」と言って挨拶されました。このことから学ぶことができるのは、この世のいかなる財産よりも、真の平和が望ましいということです。それはまさに、天主から人間への賜物なのです。

私たちの主の平和の賜物

イエズスが、ベトレヘムのうまやでお生まれになったとき、天使たちに、すべての人への平和を告知させられました。「いと高きところには天主に栄光あれ。地には善意の人々に平和あれ」(ルカ2章14節)。
主が弟子たちのもとを去られるとき、こう言って、彼らに平和を残されました。「私はあなたたちに平和を残し、私の平和を与える」(ヨハネ14章27節)。
御復活後の、使徒たちへの最初の挨拶も平和の挨拶でした。「あなたたちに平和あれ」(ヨハネ20章26節)。

この賜物の価値と効果

私たちの救い主は、使徒たちに対して、平和よりも良いもの、あるいは平和よりも必要とされるものを与えることは、おできになりませんでした。なぜなら、聖アウグスティヌスが言うように、平和は精神に静寂を、霊魂に休息を、そして心に満足をもたらすからです。平和は愛の絆を強めます。平和は敵意や不和を防ぎ、怒りを抑え、謙遜な人を励まし、高慢な人をなだめるのです。

この霊魂の内的な平和は、外的な状況を超越する深遠な賜物です。それは、霊魂が天主と和解し、罪による混乱や不安から解放されたときに生ずる、穏やかな調和なのです。このような平和は、天主の御摂理に対する静かな信頼で心を満たし、人生の試練に平穏と信頼をもって立ち向かうことを可能にします。

しかし、心に罪がとりつくと、何と大きな変化が起こることでしょうか! 良心は激しく咎め、厳格な審判者である天主、死、審判、そして永遠についての思いが霊魂を悲しませ、恐怖で満たすのです。

平和の価値は、告解の前後の心の状態を比べれば、まったく明らかです。天主と和解した後、良心はいかに平和になることでしょうか! また、隣人との平和ほど、人生の楽しさを高めるものがあるでしょうか。夫と妻が、絶えず言い争っている家に入ってみましょう。そこには何があるでしょうか。幸せも人生の喜びも、決してありません。平和がないため、天主の祝福はその家から消え去っているのです。

反対に、夫と妻が、あるいは兄弟姉妹が、天主の霊に従って平和に暮らすならば、天主の祝福が彼らの中で勝利するでしょう。「平和のために励む人は幸いである、彼らは天主の子らと呼ばれるであろう」(マテオ5章9節)。

平和を保つために

罪によって平和を奪われたなら、悔悛の秘跡によってそれを霊魂に取り戻してください。復活祭の義務を果たして、この世が与えることのできない平和を再び見いだしたのなら、罪を犯してその霊魂の平和を失わないよう、よく注意を払ってください。「御身の法を愛する者には深い平和があり、彼らにはつまずくものがない」(詩篇118篇165節)。

告解室では、罪を避けることを約束します。その約束を守ってください。夫や妻の短所に対して忍耐してください。夫や妻が、お互いの欠点を耐え忍び、怒りではなく忍耐こそが平和の代価であることを忘れないならば、家庭はもっと幸せに、家族はもっと聖なるものとなり、さらに天主をたたえ、天主にお仕えできるでしょう。この目的のために、結婚式の日に婚姻の秘跡で大きな恩寵が与えられたのです。

この賜物を失わない方法

また、隣人との関係でも、すべてのことにおいて、すべての手段を尽くして平和を求めてください。自分に関係のないことに干渉しないでください。平和は往々にしてそこから乱されるからです。隣人の欠点に注意を向けたり、それを噂話の種にしたりしてはなりません。誰でも、自分の罪を反省して正すだけで手一杯なはずです。天主の審判の座の前に呼ばれるのは、隣人の過ちについてではなく、自分の過ちについて説明するためであることを、覚えておいてください。

親愛なる兄弟の皆さま、

あらゆることにおいて、平和と聖性を追い求めてください。そうしなければ、誰も天主を見ることはできません。
「私はあなたたちに平和を残し、私の平和を与える」(ヨハネ14章27節)
「平和のために励む人は幸いである、彼らは天主の子らと呼ばれるであろう」(マテオ5章9節)。

平和の元后である聖母が、私たちのために執り成してくださり、天主なる御子との一致から生まれる永続的な内なる平和を、私たちの霊魂のために獲得してくださいますように。アーメン。