7月1日の司教聖別

ソース: FSSPX Japan

2026年6月20日  教皇殉教者聖シルヴェリオの記念

トマス 小野田圭志神父 説教  イエズスの聖心巡回聖堂(札幌)

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

今日は札幌でミサを捧げることができて、マリア様にイエズス様に心から感謝します。今日皆さんにぜひお話ししたいことは、あと10日後にエコンで行われる、71日の歴史的なカトリックの司教聖別についてです。いったいなぜこれがあるかということと、そしてこれに対する一つの反論に答えて、そして最後にマリア様にお祈りを捧げ、このミサを続けましょう。

なぜ、この司教聖別が今行われなければならないのでしょうか?

このことを皆さんぜひ、よく、そして正しく理解なさってください。

つい最近、シュナイダー司教様は「今、全世界で、多くの司教様たちが、枢機卿様たちが、高位聖職者たちが信仰を失っている」と言っています。「(司教という)地位にはついていても、カトリックの信仰を持っていない」と。

「第二バチカン公会議の成果は『混乱』だった。いったい何を信じていいかわからなくなってしまった。それは、単なる何も知らない信徒のみならず、高位聖職者にまで及んでいる。いったい何がカトリックの信仰なのか、何が今まで信じられ続けてきたものなのかわからなくなっている。混乱が起こっている。」

これが、シュナイダー司教様がおっしゃったことです。

その結果、何が起こっているかというと、一般の教会では、カトリックの教えが伝えられていない。信仰が実践されていない。教会が過去愛して、実践し、信じ続けてきたことが愛されずに、行われずに、信じられていなくなってしまった、ということです。特に信仰がなければ天主に嘉されることができないので、カトリック教会の交わりの最も基本である「信仰」という基盤がガタガタになっているからです。

一般の信徒の方々は、カトリック教会に自分の救霊に必要なものを求める権利があります。そして聖職者はカトリックの信仰を伝える義務があります。しかし残念なことに、一般のいわゆる新しいミサの教会では、それを見つけるのが非常に難しくなっています。

ですから、どうしても私たちは、変わらない一・聖・公・使徒継承のカトリック信仰を、信仰の遺産を信じ続けて、そして後世に伝えるためにも、そのために必要な司教様を聖別しなければなりません。それを必要としています。私たちが、司祭がなんの恐れもなく、教会が信じ、実践し、愛してきたことをそのまま信じ続け、教え続け、行い、愛することができるようにするためには司教様が必要です。霊魂の救い、カトリック教会に対する奉仕、このために私たちは司教聖別を、カトリックの司教様をつくることを必要に迫られて行います。

では、一つ反論があります。それは「離教ではないのか」ということです。これは離教ではありません。何故かというと、私たちは新しい教会をつくるわけではないからです。私たちは常に、正統な教皇レオ十四世を私たちの教皇としていつも祈り、そして教皇様によって任命された札幌のベルナルド勝谷司教様のためにお祈りします。ミサの中でその名前を入れます。東京ではタルチシオ菊池枢機卿、大阪ではトマス・アクィナス前田枢機卿です。

そして、私たちがやるのはただ「秘跡の伝達のために必要な司教をつくる」ということだけで、この司教に新たなどこかの教区を統治するような裁治権を与えるということではありません。何故かというと、裁治権は教皇だけが与えることができるからです。私たちはそれを横取りしようとは思ってもいません。夢にも思っていません。

何故かというと、ピオ十二世教皇は、かつてその回勅の中で、様々な回勅の中で、繰り返しカトリックの昔からの教えを確認したからです。それによれば、司教聖別によって裁治権が伝達されるのではなくて「司教聖別をすることによって、聖職権は伝えられる。しかし裁治権は教皇からによってのみ与えられるのだ」と、それを確認しています。ですから、私たちはそれを、その教会の過去の教えをそのまま信じます。教皇だけが裁治権を与えることができる。ですから、私たちはそれについていっさい手を触れようとはしません。

実際に、もしもある司祭が、教皇様によって司教として任命されたとすれば、その司祭は、まだ司教聖別を受けていなかったとしても、すでにそこの教区を統治する裁治権を持っています。公会議に参加することもできます。あるいは、ある司教はテリトリーを持たない、たとえば引退した司教とか、裁治権を持たない司教などもあります。ですから、裁治権は司教聖別によって自動的に与えられるというのは、それはカトリックの昔からの教えではありません。新しい教えです。

では、最後にマリア様にお祈りいたしましょう。

この歴史的なカトリック教会の生き残り、カトリック信仰の生き残りのために絶対必要なこの司教聖別、これが私たちにとってとてつもない大きなお恵みであるということを、ぜひ理解なさってください。マリア様にお祈りいたしましょう。私たちがマリア様の御取り次ぎで、この信仰を守り続けることができますように。そして多くの方々も、この信仰、昔からの使徒継承の信仰に辿り着く光が与えられますように。マリア様に御取り次ぎを乞い願いましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。