聖ピオ十世会からの教皇様へのたったひとつのお願いと、約束

ソース: FSSPX Japan

2026年2月21日  灰の後の土曜日

トマス 小野田圭志神父説教  日本の聖なる殉教者聖堂(大宮)

聖父と聖子と聖霊とによって、アーメン。

聖ピオ十世会総長のパリャラーニ神父様は、教理省長官のフェルナンデス枢機卿に、今後の司教聖別をどうするかというお手紙を書きました。それについての日本語はウエブサイトに掲載されているので是非お読みください。

その核心をいま二つだけ申し上げます。

ひとつは、聖ピオ十世会は、教皇様にたった一つのことをお願いしているということです。

私たちのお願いしていることは、私たちに特権をくださいということでもなければ、私たちがなにか教会法的な特別な地位を持つということでもありません。教会法的な属人区とか教区とかそのような法律的なものではありません。なにか特別な利権や特権を持つことをもとめているのではないのです。

私たちがお願いしていることはただひとつ教皇様が「理解」してくださることです。

私たちがただ霊魂のために一生懸命働いていること、霊魂の救いのことだけを考えていること、教会のために奉仕したいと燃えていることです。

ですから、今やっている信仰を守ることを、この前の司教聖別後からは38年間――聖ピオ十世会が創立してからは55年間やっていることを――このまま続けることです。たとえ書類を受けなくてもハンコがなくても、いまこのままやっているように聖伝の信仰を続けること、霊魂たちのために、教会のために、活動することをただそのまま見守り、必要に迫られて司教を聖別するがままに、霊魂たちのために目をつぶって理解してほしいと、それをお願いしました。

そしてもう一つは、教皇様に約束したことです。それはいま捨てられてしまっている教会の宝、聖伝という信仰の遺産を私たちが、ただ紙切れだけでなく教科書の文字だけではなく印刷物ではなくて、生ける信仰を実践すること、わたしたちがいま生活によってその聖伝を脈々と二千年間続けられていた通りに実践して、それを後世にそのまま完全に完ぺきに伝える、その聖伝を守り通すことを教皇様に約束しました。

これはわたしたち聖ピオ十世会のためでなくて、全カトリック教会のために、霊魂の救いと聖化のために、この聖伝を守り通す、という約束をしました。

そして同時に、わたしたちのもとにいらっしゃるすべての人々の霊魂を、カトリック教会の最も忠実で最も聖なるもっとも良い子どもとして、息子・娘たちとして守る、そしてそのようにする、けっしてカトリック教会から離さない、と約束をしました。

教皇様が、私たちが守っている信仰をそのまま何も変えずにやり続けるということを、ただ霊魂の救いのためにそれに目をつぶってくださることを、私たちはただそれだけをお願いしました。

そして、そのことを教皇様が理解されますように、この四旬節をお捧げいたしましょう。

聖父と聖子と聖霊とによって、アーメン。