教皇ピオ十一世の ローマのフランス人神学校への訓話より抜粋
訳者 聖ピオ十世司祭兄弟会
1928年6月16日
ローマに戻ってきなさい
あなた達は私を決して離れることがないでしょう。私を離れなければならないとしても、あなた達は戻ってくるでしょう、なぜなら、それがローマの掟、ローマへの巡礼の決まりだからです。ローマに来ること、それは、ちょうどうまくいった組み合わせ、うまい具合の重なり合いのお陰だったかもしれません。だったらなおさらのこと、ローマに来ることが出来る全てのキリスト信者にとって義務なのです。
しかし、ローマを味わった全ての霊魂にとって、ローマに戻ってくること、それは必要なのです。あなた達がローマを味わったように、またローマに何年も住んだ人がローマを味わったように、そして、あなた達のようにローマにあるもの全てに親しんだ人のように、ローマを味わった全ての霊魂にとってです。キリスト信者であればあるほど、カトリックであればあるほど、聖人であればあるほど、一言で言えば、天主に近ければ近いほど、ローマに戻ってくることは必要なのです。
ローマに戻ってきなさい。
教皇ピオ11世1928年6月16日
Allocution au Seminaire Francais de Rome
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